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はじめまして、グーテンターク! 四季の移りかわりが垣間見せてくれるドイツ人の暮らしを、今回より「地域からの便り」にのせてご紹介していく役を預りましたスズキです。フランスで学生をしたり、スイスで時計店に勤めたり、気がつくとヨーロッパ10年目、現在はドイツで再び学生生活です。 私が住んでいるのは古城の素敵なロマンティック街道沿いでもなく、ビールのおいしいミュンヘンでもなく、大都市フランクフルトでもありません。 首都なのに観光地として旅先に挙がることの少ないベルリンです。 ベルリン・・・。さて、今みなさんは何を頭に浮かべられたでしょうか?
 (ブランデンブルク門、後姿でごめんなさい)
“Arm aber sexy(お金はないけどセクシー)”
市長の打ち出したベルリンのスローガンです。 ベルリンの壁が崩壊して今年で20年。 大都会への仲間入りにはもうしばらく時間がかかりそうですが、歴史のつまった未完成の街だからこそ、まだまだ発見の楽しみがいっぱい。あんなこともこんなこともベルリンだからできてしまうような可能性を感じさせます。今とっても元気な、魅力あふれるこの街の明るさの源をちょっと探ってみましょう。
 (マルクスとエンゲルスが見つめているテレビ塔はベルリンのランドマーク)
ベルリンは緑の多い都会。東京ドーム約1200個分、三重県伊勢神宮敷地に相当する55km2が公園など市民や観光客の憩いの場として提供されています。8月に行われた世界陸上のマラソン中継で背後に映るその緑の多さに気付かれた方も多いかと思います。
 (アスベスト問題で去年取り壊された東ドイツの宮殿跡地も今は緑一面。芝生立入禁止の札はなし。サッカーまでできるそう)
さて9月に入ると夏は未練もなく去っていき、肌寒い秋の始まりです。それでも気まぐれに空からのぞく太陽が姿を見せれば大人も子供も犬も猫も外へび出していきます。こんな時一番元気なのは20代の女性、短い夏を一日でも長く!の思いに美白意識などは薄いどころか、無い、ようです。

行く先は広い歩道にテラス席を出したカフェや、運河沿い、空き地、本当にいろいろありますが暖かいうちはやはり公園が人気です。 読書をしたり、考えごとに耽ったり、友達とのおしゃべり、フリスビーに犬の散歩、週末となれば野外パーティーやBBQをして丸一日を過ごす人たちで大賑わいをみせます。

公園のお供といえば、お菓子と飲み物。 健康派はミネラルウォーター、甘党はジュース、そしてドイツ人といえばビールも多数派です。飲み終わると自分が横になっているシートの外にコロンと置きます。ドイツ人がポイ捨て? ・・・にしては意思のある置き方に見えます。 すると5分も経たないうちに空き瓶を拾いに来た人がいます。「これ持ってくよ」 「ありがとう」 このエコロジストは誰なのでしょう。
ドイツで飲み物を買うと表示価格よりなぜか高い。 ビールや炭酸飲料などガラス瓶に入ったものには8セント(約10円) 水やジュースなどの入ったペットボトルには15〜25セント(約20〜35円) が購入時に容器のデポジットとして徴収されるからです。

飲み終わった容器をスーパーに設置された回収マシーンに入れると、払ったデポジット分のレシートがでてきます。これは買い物するときに現金として使うか、目下買うものが無い場合はレジで換金することもできます。


このリサイクルシステムはずいぶん改良が重ねられ、今では効率がよくなっていますが、ほんの数年前までは購入時のレシートが必要だったり、買ったお店でしか返せなかったり、とずいぶん面倒くさいものでした。それでも当時から回収率90%以上をキープし続けているのはさすが律儀で環境意識の高い国民です。
さて、エコロジストの謎解きに戻りましょう。 ベルリンはまだ工業・商業化が進んでおらず、働きたくても雇用確保が追いついていない状況です。物価は安いながらもやはり生活の苦しい人たちが多いのも現実です。 彼らが生活していく方法の工夫には名案が多数ありますが、公園のエコロジスト活動はこの一案だったのです。ペットボトル16本で4ユーロ(約540円)。 公園がきれいになって、リサイクルも遂行され、エコロジストにはおこづかい。 リサイクル発案者も考えていなかったであろう社会的活動に発展していったわけです。

ワインの瓶などデポジットのつかないガラス瓶ももちろんリサイクルされます。アパートの中庭や町のあちこちに設置されたこちらのコンテナーが回収先。
左は茶色のガラス 真ん中は緑のガラス 右は透明のガラス
コンテナーはわかりやすい色別です。
遊び心にあふれるベルリン、こんなコンテナーも発見しました。


10時過ぎまで明るかった夏も終わり、ドイツ人なら必ず一本!の魔法瓶が活躍する寒さの厳しい冬ももうすぐそこなのかもしれません。 古着用のコンテナーの話やら、ゴミ分別なら話題の尽きないドイツですが、また別の機会まで! |
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