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トップ>住む・暮らす>くらしかた・すまいかた欅ハウス
くらしかた・すまいかた

2003年10月に竣工した欅ハウスは、環境に配慮したコーポラティブハウス。今回は欅ハウスの住民でもあり、KKJ正会員でもある(株)リブランの代表取締役社長の鈴木氏に、住宅の作り手と住まい手という両方の視点から、コーポラティブハウスの暮らしかた・住まいかたをお聞きしました。

東京都/鈴木 雄二 氏(株)リブラン代表取締役社長
インタビュアー/山下広記(株)地球工作所代表
※このインタビューは、KKJ機関誌「SYMBIOTIC HOUSING No.26」に掲載した内容を元に再構成しました。

欅(ケヤキ)ハウスができた経緯
敷地の中に大きな木や、古い家屋がありますが、
以前はどんな場所だったのですか。

鈴木:元々は大谷石の塀の中に、鬱蒼とした緑と築150年くらいの母屋がありました。何年か前になりますが、地主さんが相続問題に悩まれて、『膨大な相続税対策として、土地を売らざるを得ないが、自分の家の目の前が無味乾燥なマンションになるのも忍びない。』と、中間業者ではなく、世田谷区役所に相談に行ったんですね。賃貸で持ってくれる人を入れようということでいくつか紹介があって、僕もこのプロジェクトを知ることになりました。

我が社は会長の代からずっと『コミュニティ』をテーマに分譲住宅を作り続けてきたんですが、なかなかうまく作れなかったんです。同時平行的に環境共生型の分譲マンションとして、岩村先生に御教授いただいて、朝霞に森を作り、その中にマンションを造ろうと試みましたが、その時は僕ら企画者側も環境と共生する価値がどこにあるかよくわかっていなかった。当時買っていただいたお客さんには申し訳ないですが、売り主がわかってなかったら買う方はもっと分からないですよね。

その時の反省もあって、なんとか環境やコミュニティを作りながら、本当の環境共生住宅を作りたい。
そのためには、コーポラティブが一番やり易いかもしれないということで、この欅ハウスのプロジェクトが実現しました。
欅ハウスでの暮らし

ご自身でも欅ハウスに住むことになったのは、どういった経緯があったのでしょうか。
鈴木:「自身が提供している住宅の価値っていうものを、自分で体験せずして誰に伝えられるのか。」という想いがあり、自社の製品に住みたかった、というのが動機のひとつです。私的な部分で言えば、エアコンを止めたかった。私は気管支が弱いのに、前の家は室内の温湿環境がものすごく悪かったんです。そういったものを全部リフレッシュできたらいいなと思っていたことが、きっかけというか、また動機のひとつになるんでしょうね。

では、実際に住んでみて、以前の家とどういったところが違うと感じていますか。

鈴木:そうですね、まず、コミュニティのことで言えば、『人と接してる時間』ですね。
例をあげると、ここの住民は住みながらビオトープを作っています。1階の外構植栽計画などの専門家・Mさんがリーダーになって、「鈴木くん。そこに木を植えなさい」と言われて木を植えたり、そんなたわいもないことが無茶苦茶楽しいですね。

前のマンション暮しと対比してみると、実はカミさんがバイオリンをたまに弾くんですが、前のマンションで隣人にそれを怒られたことがあるんです。謝りに行った時点でまだ怒っていたりすると、ギスギスするじゃないですか。ほんのささいな出来事でなんですが、そういったことが非常に辛かったです。

 外構植栽に関する考え方も違っています。前のマンションに住んでいる時は、外構植栽は管理会社が管理するものという考え方があって、「植栽が手入れされてないのは管理会社の怠慢だ。」とか、そんなふうに文句言っていたわけですよ。

だけどここは自分達で作っていて、それぞれ違った専門家が集まっている。ある問題が起こっても、それを得意とする人達がどこかにいるわけです。
僕は不動産や建築が専門だから、たとえば住宅ローンの問題などを聞かれたら、それに答えてあげる。
1階のMさんのところに行けば、グリーンのことは答えてくれる。
「欅ハウス」の看板のデザインはどうしようかとなると、隣人のデザイナーがやってくれる。

みんなが、自分の得意な分野で補い合える関係みたいなものがここにはあって、『こういうコミュニティっていいな』と思いました。

居住者の皆さんで協力しながら、いろんなことをやっているんですね。
鈴木:そうですね。あとは屋上で野菜を作っているんですよ。
今年はじゃがいもが段ボール二つくらい採れて、「じゃがいも一杯採れたから食べない?ビール持っておいでよ。」と言われて上がっていくと、すでにきれいに洗ったじゃがいもを蒸かしてるんですね。

不思議ですよね、ここは都市の中なのに。

コンクリートの建物の天辺でじゃがいもや、枝豆や、茄子や、ピーマンやらを収穫してね。採れた野菜や冷蔵庫にある残り物をみんなで持ち寄って食べながら、花火を見たり、大人達はビール飲んだり、子供達はそのまわりを走り回っていたりして(笑)。

なんだかうらやましいですね。

鈴木:本当に良い場所です。


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