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見学会報告レポート

平成13年度第1回 報告レポート  

うつくしま未来博
「21世紀建設館」及び「エコファミリーハウス」
01年9月6日(木)

「森と共生するくらし」の新世紀実験場
うつくしま未来博は、日本で初めて森の中で開催する博覧会として、注目を集めた。そこでは自然環境の根幹をなす「森」と共生する様々な知恵や、「森と共生するくらし」を支える技術が披露されている。今回は「森にしずむ都市・森と融合する21世紀のまちー21世紀建設館」と「自然と会話する家・エコファミリーハウス」をメインに、福島県が打ち出す多極ネットワーク型の考え方に基づく地域形成のイメージ像及び森と共生する暮らしかたの提案を見学してきた。

未来博及び21世紀建設館概要説明
 ボランティアセンターの1室を借りて、見学の前の概要説明が行われた。まず未来博協会の方から「うつくしま未来博」開催概要の説明が行われた。
 福島県では「21世紀の新しい生活圏-美しいふくしまーの創造」の実現を目指し、平成三年から「うつくしま・ふくしま」県民運動を展開。期間を概ね5年ごとに区切り、期間ごとに、県民総参加による運動の目標となる事業をシンボル事業として選定し、運動を推進してきた。第Ⅰ期は平成3~7年のふくしま国体。そしてその第Ⅱ期シンボル事業が「うつくしま未来博」である。準備期間は平成6年から始まり平成7年に未来博基本構想が決定し、平成13年7月のオープンに至る。開催期間は2001年7月7日(土)~9月30日(日)までの86日間。会場面積は駐車場を含め約46ha。目標入場者数は200万人以上。見学会が行われた日は平日だったが、小学生から高校生まで学生の来場者が目立っていた。環境教育の一環で県内の学校から見学に来ているのかもしれない。
 21世紀建設館の設計を担当した岩村アトリエ石崎氏よりコンセプトを含めた概要説明が行われた。その他の詳しい説明は建設館を見学してからということで、いったん場所を移動。ちなみにボランティアセンターはこの未来博内で働くボランティアの人達のための休憩所、控え室でもあるが、未来博の事務局機能も入っている。2階建ての大きなプレハブだった。
緑に囲まれる21世紀建築館の外観


エコチャレンジ21
 未来博では「エコチャレンジ21」として、森と共生するくらしを実践するための21のテーマに沿った様々な実験的な取り組みを行っている。目に付きやすい所から挙げると、自己完結型トイレの設置、ゴミの18分別の実施、風力・太陽光発電による照明、水力エレベーターの採用など。その他ケナフの栽培やどんぐり君大集合といった森林再生のための参加プログラムも行われている。
入口ゲートを入ってすぐに設置されている水力エレベーター。 18分別用のゴミ箱。傍に指導員が待機し、分別指導を行っている。
21世紀建設館-森にしずむ都市-
 計画地には阿武隈地域を代表する棚田地形が残っており、この原地形を活かし設計された建設館の外観は、ゆるくカーブを描く緑化屋根に色とりどりの花が咲き、建設館周辺に配された植栽と混じって森の風景に溶け込んでいた。
 「森と融合する21世紀のまち」を全体の展示テーマとし、パビリオンの内部はさらに3つのテーマごとにゾーン分けされ、順路に沿ってプロローグ、デジラマ・バーチャルステージ、テーマ展示へと進んでいく。
 この建物の構造はアートツリーストラクチャーと呼ばれる14本の柱で支えてられいる。2箇所のジョイントを使うことで同一形状のまま、地面の高低差に合わせ幹となる柱の長さを変えたり、屋根の傾斜に合わせ上部を傾けることができる。この構造は未来博終了後に移築して再利用できることを前提として計画されている。
 側面には木製水平ルーバーを設け、自然通風、自然換気を促すとともに、屋根にトップライトを設け自然採光を取り入れることで環境負荷の低減を図っている。また屋根緑化の遮熱効果により冷房負荷の低減も図るといった環境共生の手法を取り入れている。

HMD(ヘッド・マウント・ディスプレイ)を使って未来のまち(福島県)の未来像を体験する。

森をイメージする室内空間創出のため、樹木状に構成された柱で支える構造を採用している。
建設館の前面に設けられたビオトープ。
ヘチマによる壁面緑化。建設館入口、出口の壁面で行われていた。

会場内の景観
 会場内では自然とのふれあいの場の創出を目的に、多様な水系空間や花と緑の空間づくりが行われている。森があった場所にしては、樹木が少ないように感じたが、パビリオン建設部分の敷地は棚田として開墾された場所であったために、もともと既存の樹木はあまりなかったとのこと。
 会場内には様々なオブジェが点在しており、道行く人達の目を楽しませている。

道端に設けられた東屋。きれいに緑化されている。

点在するオブジェの一つ。Gパンの中に土を詰め込み、上端に植栽しているる。

エコファミリーハウス「HOUSE e+E」
 未来博の国際設計コンペとして募集を行い、実際に入賞したプランを会場内に建てた環境共生住宅である。設計者である(株)計画環境建築の所員の方から概要説明を受けてから、建物を見学。
モデルの外壁を鬱蒼と被っている常緑のスイカズラと落葉のナツヅタは、建ち上げからの期間が短いため、僅かに垂れ下がる程度で、骨組みがほとんど丸見えだった。この家のイメージ像に近付けるためにはもう少し準備期間が必要だったと思う。開催期間は9月末までなので、完成された住宅をみるのは難しいであろう。
 内部は3mの間口に奥行き15mの長方形を組み合わせ、1階は「E」、2階は「e」の平面形で構成されている。space-E(1階部分)はウッドデッキを通して外部と内部を一体として利用できる空間になっており、家族だけでなく地域の人々との交流も考えた開かれたスペースとして設けられている。反対にspace-e(2階部分)は家族の場として位置付けられている。あえて個室を設けず、ライフシーンに合わせて折れ曲がりながら変化する。天井高によって空間を使い分ける構成となっている。


博覧会の夜の風景:
会場は人里離れているので、会場内に設置されたやわらかい光源がとても良く目立つ。ゾーンごとにランプの光も色分けされており、風の森一帯は黄色系、霧の谷は緑系、それぞれ印象的に配置され、会場のどこからも見える観覧車のライトアップと重なりとても美しい。
21世紀建設館の中に出展していた協議会所有の「環境共生ロボット」


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