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見学会報告レポート

平成15年度第2回 報告レポート

東京都環境局中央防波堤埋立処分場
03年8月22日(金)13:00~17:00

場  所 東京都環境局中央防波堤埋立処分場(東京都江東区)
主  催 環境共生住宅推進協議会
プログラム 13:45 ~ 14:15 東京風ぐるま見学・説明     
  14:30 ~ 16:00 粗大ゴミ処理施設・不燃ごみ処理センター・
中央防波堤外側処分場の見学
埋立管理事務所での説明
  16:20 ~ 16:50 有明水素供給ステーション見学・説明
  17:00       終了・解散
参加者数 協議会35名
Report
今回は、東京都環境局が管理運営する中央防波堤埋立処分場を見学した。具体的には、
○風力発電施設「東京風ぐるま」
○中間処理施設
○中央防波堤外側埋立処分場
○有明水素供給ステーション
の4か所である。
 集合場所の新橋駅前からチャーターしたバスに乗り込み出発。最初の見学先に到着するまでの時間を利用して、当協議会の会員でもある東京都住宅局の関根課長から、東京都における環境施策の取り組みについて説明していただいた。
 東京都では、「都市と地球の温暖化阻止」のための基本方針として「6つの挑戦」が体系づけられており、その中で、今回訪れる見学先は「挑戦5 再生可能なエネルギーへの利用転換を促進」として位置づけられている。


住宅局関根課長による車中での東京都の環境施策に対する取り組みに関するご説明
東京風ぐるま(風力発電施設)
 “東京風ぐるま”は、中央防波堤内側埋立地に並んでそびえ立つ2基の 風力発電施設である。1基あたり最大で850kW/h(風速16m/sの時)、2基 合計で1700kW/hの出力となり、年間250万kW、約800世帯分の電力を 発電することができる。都内の全世帯数からするとごく僅かではあるが、都 の環境問題に対する取り組みを啓発することもこの風ぐるまの目的の1つ であり、その点では大いに役立っている。
日本では、現在、風力発電が注目されてきており、2010年には300万 kW/h(2003年3月現在45万kW/h)の発電量とすることが目標となって いるということである。大都市に風力発電施設が設置されることは珍しい が、単に電力を賄うという意味だけではなく、「東京でも風力発電を行って いるんだ」という意識をもち、環境共生について考える機会を設けるため にも、この巨大な風ぐるまの存在は大きいといえる。
 地上からプロペラの中心までの高さは44m、プロペラの長さ26m、回転 直径52m、最高到達点70mというまさに巨大な風ぐるまだが、風速4m/s という比較的僅かな風で発電を開始する。風向に対しても自動的に風向き をとらえて向きを変える仕組みになっている。また台風などの強風時(風 速25m/s以上)には、風向きと同じ方向にプロペラの角度を変えることに より、風の抵抗を小さくし、回転を止めて対処できるようになっている。


東京風ぐるまの全貌


発電量と風速もわかる
中間処理施設
 中間処理施設については、バスの中から、粗大ごみ破砕処理施設、中防不燃ごみ処理センターを見学した。
 粗大ごみ破砕処理施設では、巨大な破砕機が次々と粗大ごみや廃木材などを破砕、減容化している。1日で560tの処理ができるという。破砕されたごみのうち、可燃物は清掃工場などで焼却処理を、不燃物・焼却不適物は埋立処理し、鉄分は磁力により回収して売却されているそうだ。最近、粗大ごみで多いのは畳だということである。粗大ごみを減容化するのは、埋立処分場の延命化のためである。
 中防不燃ごみ処理センターには、第一・第二プラント2つのプラントがあり、両方で1日あたり3050tの不燃ごみを破砕・減容化している。

中防不燃ごみ処理センター内部

破砕直前の粗大ごみ

破砕された後の粗大ごみ
中央防波堤外側埋立処分場
 この処分場は、東京港の中央防波堤外側に位置する埋立処分場で、昭和52年から埋立が開始されている。不燃物などの廃棄物により埋め立てられている全体面積は199haにのぼる。
 埋立地の高さは海抜約30mであり、上からの東京湾の眺めは なかなか雄大である。この埋立処分場には、意外にも調整池が あり、サンドイッチ工法(後述)のゴミの中を通り抜けてきた 水がポンプアップされて貯留されている。この水は、排水処理 上で処理された後、一部は破砕ゴミの飛散抑制のための散水な どに用いられている。
 サンドイッチ工法とは、ごみ(約3m)を埋立てた上に適切に 覆土(約50?)し、その上にさらにごみを埋立てて、これを繰 り返していく方法で、ごみの飛散や臭気の防止、害虫や火災の 発生防止に効果がある。こうした工法は、これまで数十年間に 発生してきたハエや火災、臭気など、事業者や周辺住民が苦労 を重ねてきた数々の問題を解決するために考え出されたもので ある。
 その他にも、車両についたハエを吹き飛ばす装置や泥を落とす施設、洗浄のために配置されている設備や人員、地中で発生 するガスを利用した発電設備など、単にごみ処理だけでなく、それを取り巻く様々な工夫や仕組み、事業などが想像していた以上にここには数多くある。そしてそれによってゴミ処理を支えている側面もあるということが大変興味深かった。
 この外側埋立処分場のさらに南側には、東京都としては最後の埋立処分場となる新海面処分場があり、すでに平成10年12月から埋立てが開始されている。この新海面処分場の総面積は480haで、7つのブロックに分けられている。
 近年のごみの減量、リサイクルの推進や可燃ごみの全量焼却によって、ゴミの量は年々減少しているとはいえ、日々、確実にごみは排出されている。ごみを処分する現場、そして処理されたゴミが最後に行き着く場とその状況を目の当たりにすると、この最後の処分場を少しでも永らえさせること、そのためにリデュース・リユース・リサイクルをより一層効果的に推進していくことが、いかに重要であるかを痛切に実感できる。

埋立処分場に捨てられている様々なごみの種類

中央防波堤外側埋立処分場にある大きな調整池

地層のように露出しサンドイッチ工法の様子がよくわかる

中央の水路の向こう側が外側埋立処分場

堤防のようもので仕切られた水面部分が新海面処分場
有明水素供給ステーション
 我々一行が最後に訪れたのは、有明にある水素供給ステーションである。これは、経済産業省によるJHFCプロジェクトと東京都による水素供給ステーションパイロット事業によってつくられた施設で、今後2年間に各種課題や法規制に関する検討を行うことになっている。
 現在、都内には6か所にステーションがあり、各々燃料となる水素の作り方が異なっているということである。また、水素供給ステーションは、水素をどこで作るかによってオンサイト型 (内部で水素を作る)、オフサイト型(外部で水素を作る)に分けられるが、有明ステーションはオフサイト型に属する。
 ここは日本初の液体水素供給ステーションであるが、車輌への充填方法は、液体水素のままの方法と、圧縮水素ガスにして充填する方法の両方に対応している。
 有明ステーションの貯槽には10000Lの液体水素が貯えられており、160~200台分の車輌を満タンにすることができるそうである。
 現在までに明らかになっている点は、車輌側の課題として、1回の充填による走行距離や寒冷地対策、ステーション側の課題として、何か所程度のステーションが必要か、現在のガソリンスタンド等のインフラの切り替えのタイミング(車輌開発のタイミングとの調整)などである。
 我々がステーションを見学している最中に、水素バスが充填のためにステーションに到着し、実際の充填の様子を見ることができたのは幸運であった。


バスに充填している様子

圧縮水素ガスを充填中のバス

液体水素が貯留されているタンク

液体水素を充填するノズル

圧縮水素ガスを充填するノズル

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