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見学会報告レポート
平成17年第3回 報告レポート
資源循環センター・つくばプロジェクト『葛城地区』

05年10月21日(金)

スケジュール
09:00      JR東京駅 八重洲口集合
09:10-10:40  出発-移動(バス)
10:40-12:10 積水ハウス(関東工場)資源循環センター 見学
12:10-14:00 移動
14:00-16:10 つくばプロジェクト(葛城地区)及び現地モデルハウス住宅 見学
16:10-19:00 移動 東京駅着 解散

第3回見学会では、「積水ハウス(株)資源循環センター」と「つくば葛城地区」を見学した。
「資源循環センター」は、新築施工現場から戻ってきた住宅部材や工場で排出された副産物を効率的に分別し再資源化を行う施設。ゼロエミッションの実現に向けて積水ハウスの工場内に建設されたものである。
「つくば葛城地区」は、つくばエキスプレスの開通にあわせて鉄道と一体的に開発された街で、「つくばスタイル」の具現化をめざしたイメージリーダー街区である。(参加者47名)

 
積水ハウス(関東工場)資源循環センター
資源循環センターの概要

 資源循環センターの見学では、まず関東工場工務課の田中晋氏より、当センターの概要について、パワーポイントによる説明をうかがった。
 その概要は以下のとおりである。
 積水ハウスの関東工場内に建設された資源循環センターは、「自社で出した廃棄物は自社で活用できるようにする」ことを目的として建設された施設である。積水ハウスでは、5~6年前から工場ゼロエミッションをスタートさせているが、1年半でこの目標を達成させることができた。資源循環センターはこれをベースとした次のステップ、新築施工現場ゼロエミッションを達成するための施設である。
 資源循環センターは平均して月に25日稼動しており、1日あたり約50tの廃棄物が運び込まれてくるということである。対象としているのは加工端材で、まず施工現場で作業員が27の種類に分別する。これをこのセンターで70種類に分別し再資源化することにより、埋立や単純焼却をゼロにするのである。
 センターに来るルートは大きく分けて
  ○施工現場から直接センターへ持ち込むルート
  ○中継拠点に集めてからセンターへ持ち込むルート
  ○分工場(中間処理場)に集めるケース

 の3つがあるということである。

広域認定制度の取得

 積水ハウスの新築施工現場ゼロエミッションの特徴は、広域認定制度の積極的な活用とトレーサビリティの確保であるということである。
 広域認定制度というのは、廃棄物の減量その他その適正処理やリサイクルが確保されることを目的として、メーカーが都道府県の区域を越えて廃棄物の処理を行うことができる廃棄物処理法の特例制度。この制度は、メーカーが処理を担うことにより、高度な再生処理が期待できる場合等に限り、広域にわたり廃棄物を収集し、その処理の工程を一元的に管理するシ
ステムを有することや、再生又は熱回収を行うなどの条件を満たす場合に認められる。多様で複雑な廃棄物の発生する建設業界での認定取得は困難であるとされているが、積水ハウスは建設業界としては初めてその認定を取得している。

□施工現場での分別
 施工現場の邸別に回収証明となるマニュフェストを発行し、これに加えて27種類の回収量(重量)を示す添付表を作成し、データベース化して管理している。
 


ドライバーがマニュフェストを整理するために用意された道具


  施工現場で27種類に分別することが難しいことから、何がどの段階で出るかを把握するために職種別にも整理し、現場作業員を教育することも行っている。また再資源化にあたっては端材の置場管理も重要で、シートやバンド、おもりなどできちんと養生するようにするなど詳細な排出ルールを定めている。
 一番分かりにくいのはプラスチック類の分別で、このため図や写真を使って分別の手順や考え方を明示している。
□作業効率の向上
 回収効率の向上のためには(1)現場では3日に1回回収する、(2)車両への積み方の標準化、(3)荷降ろし方法の標準化、を行っている。
 実際にセンターにトラックが到着する様子を見ることができたが、荷降ろしやその後の分別の効率化のために、荷台はいくつかのブロックに分けられ、袋に詰められ整理された廃棄物が積まれていた。そしてトラックの移動とともに決められた場所に順序良く荷が降ろされ、そこから分別作業するためのスペースに運ばれていく。1台のトラックが荷降ろしし、マニュフェスト等の書類手続きを済ませるのに要する時間は20分足らず。さらに少しでも時間を短縮するために、2週間分の予定表をドライバーへ開示し、待ち時間を減らすなどの工夫を行っている。

具体的な分別作業を見学しながら説明を聞く参加者


効果と課題点

 このセンターでは1日あたり約30棟分の廃棄物を処理している。1か月にすると約600~700棟分に相当する。新築については、これだけでなく製造や設計段階、梱包や流通段階などさまざまな段階で廃棄物削減のための取組みが行われているが、これにより積水ハウスでは平成12年の廃棄物発生量が1棟あたり約2900・であったのに対し、平成17年7月末時点では約1800・と4割の削減を達成することができたということである。
 その一方で
・いかにしてコストダウンを図るか
・ゼロエミッション活動の活性化
・リサイクルの質の向上 (自社リサイクル率UP、マテリアルリサイクル率UPなど)
・上流からの改善 (部材や梱包材の見直し、ライフサイクルを視野にいれた開発・設計)
・CS、CSRへの協力
が課題として挙げられていた。
 また現時点では新築現場からの廃棄物が対象であるが、今後はリフォームや解体現場からの廃棄物も対象にしていく予定であり、まずはそのためのルール作りをスタートさせるということである。

つくばプロジェクト『葛城地区』
つくば葛城地区の見学については、資源循環センターからのバスの移動中に、岩村アトリエの石崎竜一氏に概要をうかがった。

 今年8月24日に開通したつくばエキスプレス沿線では、鉄道と一体となったまちづくりが進行中であり、20の駅とともに18のまちが誕生する。つくば葛城地区はそのうちのひとつ、「研究学園」駅から徒歩5分の位置に建設されたまちである。
 「つくば」は都市的利便性、豊な自然と農作物の恵み、知の集積という3つの特色が生かされたライフスタイル「つくばスタイル」が享受できる環境となっている。このつくばスタイルの具現化とブランド化をまちづくりの目標として掲げ、都市再生機構が宅地開発した住宅地約1haのイメージリーダー街区に13社がモデル住宅を建設、展示したのが葛城地区である。

 
 葛城地区の基本コンセプトは、まずメインコンセプトとして「豊かな価値と時間を交歓する街と暮らし」が設定されている。これをもとにライフスタイルのコンセプトは「暮らしから、豊かな街・地域をともにはぐくむ」、住まいづくりコンセプトは「サステイナブルライフを支える環境共生デザイン、知・感動の交歓を支えるコミュニケーションデザイン」が設定されている。

□街区の特徴
 葛城地区はクルドサックを中心に4~7軒ごとにまとまった街区で構成されていることがひとつの特徴である。
 クルドサックは通過交通がないためセミプライベートな生活空間を創出することができる。各住戸の庭先にはシンボルツリーとして高木が植えられ、また駐車スペースとクルドサックの舗装が合わせて一体的に整備されるなど、クルドサックを「中庭」的なしつらえにし、居住者間のコミュニティの促進が図られている。
 
 もう一つの特徴は「エキストラ・リビング」とよばれる中間領域である。エキストラ・リビングは室内と庭とをつなぐ半戸外空間として全住戸に採用されており、ここを積極的にデザインすることにより、つくばスタイルをまちの風景として演出することをめざしている。エキストラ・リビングはタイル張りのテラスとテラス・シンク、キッチン・ガーデンで構成されている。
   

□住宅の仕様
 住宅については、省エネルギーをベースに太陽光発電や家庭用燃料電池、県産木材の採用など個性のある環境共生住宅を目指しており、具体的な各住宅の設計仕様としては大きく4つが示されている。

1.個々の住宅が独立せず、クルドサックと連続した暮らしをイメージする住宅デザイン
 これに関しては
・アウターリビング、温室、バルコニーなどを配置する
・クルドサックに面した個室及び窓を配置する
・視線の微調整が可能な外構要素や建具を多様する
 (メッシュによる垂直緑化、よろい戸やブラインド等)

キッチンと連続したエキストラ・リビング


2.環境共生住宅認定取得レベルの住宅性能を満たす。

・省エネルギー、省資源・廃棄物の削減、地域適合・環境親和、健康快適・安全安心の4つの項目について、環境共生住宅認定制度の必須要件を満たす住宅性能とする。
・より高度な取組みとして次世代省エネレベルの断熱性能、太陽光発電による電力供給、内外の連関性を高めるアウターリビングなどを備えた住宅とする。

縁側をアウターリビングとして活用

3.「食と家族」「ペットと家族」をテーマとした間取りと設備
・ペットとの暮らしをイメージする設え
・花や果樹、キッチン・ガーデンなど「スローライフ」「旬」「農」をイメージする設え

 
屋上緑化の一例  


4.コミュニケーション・インフラの充実

・全ての住宅に「つくばスタイル」では欠かせない情報コンセントを標準で設置する。

 


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