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見学会
ケミレスタウンプロジェクト
千葉大学柏の葉キャンパス内に建設されたケミレスタウンプロジェクトを見学した。今回の見学会は、いつにも増して大勢の方が集まった。5年前に建築基準法が改正され、シックハウス症候群もすっかり影を潜めた感があるが、まだまだ関心が高い問題であることをうかがい知ることができる。

開催日:平成20年11月12日(水) 13:30~16:30
参加者数:36名

 見学会の始めにプロジェクトの提唱者、千葉大学 森千里教授より
  ○予防医学について
  ○プロジェクトの背景
  ○プロジェクトの概要
についてのレクチャーが行われた。

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 ケミレスタウンプロジェクトは、環境改善型の予防医学に基づいて研究が進められているが、予防医学は「疾病の発生を未然に防ぐための」医学であり、通常の治療医学とは対極をなすものである。さらに、このプロジェクトでは、予防医学と工学とを結びつけ、組合せることで医療分野の研究成果を工学分野の住まいづくり、まちづくり、都市づくりに反映させるという目的をもっており、それがこのプロジェクトを特徴づけている。具体的には、5年後に汚染物質に対して大人よりも弱い小児や胎児を基準とした住まいづくり、まちづくりの提案を行うことをめざしている。

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 レクチャーでは、建築基準法の改正によりホルムアルデヒドの濃度は下がったが、体調不良を訴える人は減っていないことも報告され、ホルムアルデヒド以外の化学物質の問題がまだまだ根深く残っていることを知ることもできた。

 レクチャーの後は、テーマ棟に展示されているプロジェクトの取組みや、生活の質を向上させる暮らしの提案等の展示を見学し、さらにキャンパス内に建てられている4棟の実験棟(戸建住宅)を見学した。

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 これらの戸建住宅は、積水ハウス(株)、東急ホーム(株)、(株)無添加住宅・(株)エヌアールエーハウジング、(株)高千穂によるもので、それぞれに化学物質を減らすためのさまざまな技術や工夫を採用している。

○積水ハウスの取組み例
全部材をチャンバーで測定した低VOC仕様をベースとして、コンサニタリーという内部と外部の緩衝帯Tなる空間を設け、環境と健康に配慮した住まい。測定の結果、1年を通じて化学物質濃度が低く、シックハウス症候群の方にも大丈夫とのことである。

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○東急ホームの取組み例
トータルな化学物質の低減を目指し、ドイツのエコロジー建材を活用するほか、光触媒や炭素などアクティブにVOCを低減する最先端の建材や設備を採用し、水も含めた高度な化学物質の低減を行う。

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○無添加住宅・エヌアールエーハウジングの取組み例
日本に昔から伝わる米のり、にかわ、漆喰、柿渋等の材料や技術を活用し、昔の日本人の知恵を活かしつつ現代の生活に合わせた工夫を行い、人工・天然にかかわらず有害物質を極力減らした住まい。

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○高千穂の取組み例
火山灰シラスを活用し、化学物質を一切使用しない100%自然天然の素材を核とした住まい。内装にこのシラス壁のほか、杉材や無農薬畳などを使用している。

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 今回の見学会で印象的だったのは、「ケミレス」建材は必ずしも「エコ」建材とイコールとはならない、という点である。天然素材ではあっても天然由来の成分に反応し、何らかの症状を発してしまう人もいるためである。
 実際の家づくりにおいて化学物質の問題と環境共生をどう折り合いをつけていくか、それほど簡単には解決できない難しい問題であることを、改めて認識した見学会であった。
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