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見学会
越谷レイクタウン
埼玉県越谷市に新たに誕生した「越谷レイクタウン」の中に大和ハウス工業(株)により一体的に開発された戸建住宅街区「レイクタウン美環の杜」及び集合住宅街区「D´グラフォートレイクタウン」を見学した。
今回は戸建住宅と集合住宅の両方を見学できることから大勢の方々に参加いただくことができた。(参加者数35人)

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建物の見学に先立ち、越谷レイクタウンの概要について、まず堀達雄様(大和ハウス工業(株)東京支社マンション事業部)より、集合住宅街区の特徴である太陽熱利用技術と住棟セントラルシステムについてご説明をうかがった。続いて、戸建住宅街区の特徴について、舘智徳様(大和ハウス工業(株)技術本部東京デザイン事務所街づくりグループ)より、地域の風やまちの歴史などから導き出されたパッシブデザインについてのご説明をうかがった。
戸建住宅街区の名称「美環の杜」の「美環」は、環境共生を表わす「環」、パッシブを表わす「輪」、コミュニティを表わす「和」の3つの柱を示しており、越谷らしい、本来の越谷を取り戻す街をつくるという願いが込められているとのことである。
この大和ハウス工業のプロジェクトは、『平成20年度 街区まるごとCO2 20%削減事業』に採択されたほか「第18回 地球環境大賞」において「大賞」を受賞している。

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■集合住宅街区「D´グラフォートレイクタウン」
 D´グラフォートレイクタウンは、2つのコンセプトからなっている。
 1 水との共生文化を創造する街
 2 環境に配慮したやさしい街
 大きな特徴は、太陽熱を利用した街区住棟セントラル給湯・暖房システムである。これは、1か所の熱源プラントから各住戸に温水を循環供給し、給湯・暖房するシステム(住棟セントラル)に、屋上に設置したソーラーコレクターを加えることで、太陽熱で加熱した温水を街区内の熱源プラントに供給し給湯・暖房に利用するシステムである。
 住宅街区に面的かつ集中熱源型太陽熱利用設備が導入されるのは国内では初めてのケースであり、住宅用途でのソーラーコレクターの設置面積950㎡というのも国内最大規模とのことである。

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その熱源プラントは思いのほか小規模で、これで集合住宅500戸分の給湯と暖房を全て賄っていることに驚かされるが、これまでの20年分のノウハウの蓄積により、この大きさでいける、と判断されたそうである。
 またレイクタウンでは太陽熱を利用したが地中熱でも対応可能であり、セントラル化することで様々な新エネルギーに対応することが可能になるということである。
 さらには、管理組合がガスを一括購入していることもあり、メンテナンスの費用を含めても、従来の個別供給よりもユーザーの負担が安くて住むことも、このシステムのメリットの一つである。

 続いて屋上に上がり、ソーラーコレクターを見学した。屋上の一部にソーラーパネルが設置されている訳ではなく、屋上全体に冬至にパネル同士が影にならない間隔でずらりと並んで設置されており、レイクタウンのひとつの象徴ともなっている。
 太陽熱利用は、日射量の約50%を回収することができ、太陽光発電の約5倍の回収率となり、集熱パネルも発電パネルより安いため、そのメリットは大きいという。給湯・暖房エネルギーは家庭用エネルギー消費量の中でも大きな割合を占めるため、太陽光発電だけではなく、太陽熱利用も見直す必要性があることを実感した。

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■戸建住宅街区「レイクタウン美環の杜」
戸建住宅街区の大きな特徴は、調整池とキャナルの水辺の気候条件を快適な住環境づくりに活かしている、という点であり、それを実現化するために相当のエネルギーが注入されたという点である。

□街区のマスタープラン
①街区に風を取入れる:調整池の広大な水面を冷熱源と捉え、夏の午前中の東北東の風や、キャナルに沿って流れる午後の南風を積極的に街区に取入れるための道路設計、公園配置、宅地規模の設定を行い、さらにコンピューターシミュレーションによる解析も行われた。

②冬の強風を防ぐ:周辺集落にみられるシラカシの高垣を街区北側、西側の宅地に連続して配置。実際に戸建住宅街区の中に入ると、それまでに感じていた風が和らぐことを体感できた。
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③クールスポットを形成する:緑陰と保水性舗装(表面が高温になりにくい)の組合せで連続的なクールスポットを形成する。

□緑環境のデザイン
①日本在来種を中心に植物を導入する:外来種の導入を極力避けた植栽を計画し、約7割を日本在来種としている。また、樹木全体で四季の変化を感じられるような構成をめざして樹種が選定された。

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②マウンド状の盛土:もともとこの地域が低湿地帯であるため、多孔質で良好な植栽基盤を形成するためにマウンド状に盛土し、耐湿性の高い植物を導入している。

③野鳥の生息空間を確保する:もともと生息している野鳥や水鳥のほか、今後、開発に伴い緑が増えることによる野鳥や小動物など多様な生態系の形成ために、野鳥を呼込むための樹種の導入や配置、バードパスの設置などに取り組んでいる。
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④多孔質な空間によるしつらえ:水辺の多様な小動物の生息空間を確保するため、農家にみられるような崩れ積みを手本とした自然石積みや自然石を使った外構部材、落ち葉などを堆肥化するコンポスターなどを配している。
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□住宅のデザイン
 個々の住宅に関しては、高い断熱性・気密性や耐久性をベースに、街区全体や外構での取り組みと連動しながら、より快適で環境負荷の小さい暮らしを支えるため
○居室のゾーニングや開口部の配置・形状、風が通りやすい室内建具などによる、室内の風の流れのコントロール
○軒や庇、日射遮蔽スクリーンなどによる、日射のコントロール
○CO2ヒートポンプ式電気給湯機、潜熱回収型ガス瞬間式給湯器などの高効率設備との組合せによるCO2の削減
などの取組みが行われている。

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現時点では、集合住宅街区も戸建住宅街区もまだ建設途中であるが、今後、この街が完成し、緑が育ち長い年月をかけて熟成されていくことがとても楽しみな街であり、また時間を経て訪ねたい街である。


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