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環境共生住宅推奨部品データベース

開口部材

開口部材には、窓・玄関ドアの他に、カーテンやルーバー等の開口部に付属して使用する部材があります。
開口部材(窓・玄関ドア)は室内と室外をつなぐ役割をもち、「開ける」「閉じる」と相反する性能・機能を求められる重要な部品です。閉じるという性能では、冬の寒さをしのぐ為に断熱性が求められています。
また、暑い時期、涼しく過ごす為にはまず、日射を室内に入れないことが重要であり、一方で寒い冬は、日射を十分に室内取り込むことや外部に熱を逃がさないことが重要です。開口部付属部材や高機能ガラスフィルムは、季節に応じて、日射の調整や断熱効果の向上など、室内を快適にすることが求められています。

目次

開口部材(窓)の掲載製品リスト 開口部材(ドア)の掲載製品リスト
開口付属部材の掲載製品リスト 高機能ガラスフィルムの
掲載製品リスト

1. 開口部材の使い方・暮らし方の工夫

居住者が、日常生活で取り組む上手な使い方、手入れ、使用上の注意点は下記の通りです。
(具体的な手入れや使用上の注意点は、機器メーカーの説明書やホームページ等を参照してください)


【開口部材(窓・玄関ドア)】


■ 防露~結露を防ぐ~

気密性の高い建物は、室内の湿度も逃げにくく、窓ガラスに結露を発生することがあります。
結露は、カビの発生につながりますので、結露を発生させないために、生活の中でも注意してください。
まず、水蒸気の発生を抑えましょう。
・室内で洗濯物を干さない。
・観葉植物を置きすぎない。
・開放型の暖房機を使わない。(石油ストーブなどです)
そして、発生した水蒸気を適切に逃がしましょう。
・窓を開けて換気する。
・換気扇を動かす。
・密閉型の暖房機(FF式暖房機)を使う。

■ 通風・換気 ~風を通す~

風を通すための窓があっても、それを開けたり閉めたりしなくては、効果はありません。
夏は外気温度と室内の温度が分かるように温度計を設置し、室内より外部の温度が低ければ、窓を開けて積極的に風を通しましょう。
逆に室内より外部の温度が高いときに窓をあけると、熱気を取り込んでしまうこともありますから注意しましょう。

■ 防犯性

侵入を防ぐためには、窓のまわりの見通しを良くしておく事も効果的といわれています。
また、窓周りに足掛かりになるようなものを置いたりしないように、常に整理をしておきましょう。

【開口部付属部材】

■ 太陽の熱を室内に入れない/室内に取り入れる

日射調整機能には、角度や長さによってその遮蔽を調整することができるものもあります。
特に夏の暑さを防ぐため、太陽高度に応じてブラインドならば角度の調整、オーニングは開閉、スクリーンは下ろしたり長さを調整します。
夏は防ぎたい日射も、冬は積極的に取り入れたいものです。
ブラインドは日射を取り込める角度にし、オーニングやブラインドは開けて、太陽の光と熱を取り入れます。

■ 室内の熱を外に逃がさない

窓の断熱性能をさらに高めるために、カーテンやブラインドを取付けましょう。カーテンやブラインドの側面や上部の隙間を無くすようにすると更なる省エネ効果が見込めます。

【高機能ガラスフィルム】

■太陽の熱を室内に入れない/室内の熱を外に逃がさない

窓に断熱効果や遮熱効果があるガラスフィルムを貼ることで、更なる省エネ効果が見込めます。断熱性能の高い窓への交換や内窓の設置等を行うことが困難な場所への窓の断熱改修の手法としても有効です。

■様々な機能性

高機能ガラスフィルムには、様々な機能を持つものがあります。
用途や要望に合わせて最適なものを検討しましょう。
・ガラスが割れても破片が飛び散りにくい飛散防止効果
・紫外線による日焼けや褪色を抑えるUVカット効果
・外から室内を見えにくくする目隠し効果
・ガラス面の反射を抑え、映り込みを軽減し視認性を高める低反射効果   等

2. 開口部材を選ぶ視点

環境に配慮した開口部材を選ぶ視点は下記の通りです。


【開口部材(窓・玄関ドア)】

■ 窓の種類と断熱性能

断熱性能の高い窓を選ぶと、窓から逃げる熱が少なくなり、冬、部屋を暖かく保つことができます。

■ガラスの種類
・低放射複層ガラス
断熱性と遮熱効果に優れた特殊金属Low-E膜をコーティングしたガラス。
室内側のガラスにコーティングすると断熱性に優れ、室外側のガラスにコーティングすると遮熱性に優れます。
・複層ガラス
二枚の板ガラスの間に乾燥空気を封入することで断熱性を高めたガラスです。


■ 断熱性能

断熱性は、JIS ではH-1 等級からH-8等級で区分され熱貫流率の単位(W/m2・K)で表示されます。熱貫流率とは内外の温度差が1℃の時、窓面積1 m2あたり1 時間にどれくらいの熱が移動するかを表す数値のことです。熱貫流率が小さいほど断熱性能が良いということになります。従いまして、H-8がもっとも高い断熱性能を持っています。


■ 気密性能

風が吹くと室内外に気圧差が生じ、気密部品の接触部分からすき間風が生じます。このすき間風を規制する性能を気密性能といいます。A-3等級とは、風速4m/s程度の風(=木の葉や小枝が休みなく動く程度の強さ)が正面から窓に当たっているときに、窓表面1m2あたりに1時間8m3(=1辺が2mの立方体)以下の空気が出入りする性能です。サッシのすき間から出入りする空気の量が少ない方が性能が良いということになります。 A-4がもっとも高い気密性能を持っています。

(出典:一般社団法人日本サッシ協会)

■ 窓の種類と通風性能

低い位置に風の入口になる窓を、高い位置に熱気を逃すための窓を設けると、風通しがよくなり、夏の暑さを緩和できます。

○ 卓越風を考慮した入口と出口

地域の卓越風を考えて風上と風下に開口部を設けます。 一箇所の開口部で通風性能を考えた窓もあります。

○ ウィンドキャッチャーによる通風

卓越風が流れていく壁面に出窓や滑り出し窓を設置し、風上側の面に開口部を設けると、その部分がウィンドキャッチャーになり、風を取り込むことができます。

○ 温度差換気を利用した通風

低い位置と天窓や頂側窓、腰屋根など、高い位置に開口部を設けることで、温度差による風の流れが生まれ、風が無くても通風効果が得られます。


■ 光を取り入れる窓

太陽の光を窓から室内に取り入れて、室内を明るくすると、照明に頼り過ぎない暮らしができます。

○ 高い位置の窓

窓の位置が高いほうが、部屋の置くまで光が届きます。
天窓は側窓に比べて明るくなります。

○ 縦長の形状

同一面積の窓であれば縦長の形状のほうが照度の均一性が少し上がります。
縦長窓は主意の障害物の影響を受けにくい傾向があります。

○ 日射調整部材との併用

夏期は日射熱が直接室内に入ることがないように日射調整部材も同時に計画します。


■ リサイクル材料・リサイクル可能材料

リサイクル材料を使用するほかに、部品を廃棄した後にリサイクルが可能な材料であることも資源を循環させるひとつの取り組みです。リサイクル可能な材料をリサイクルさせるためには、リサイクルがしやすいように、素材ごとに分解・分離しやすい構造にしてあり、さらに、リサイクルができるしくみ「産業廃棄物広域認定制度」が整っていることも大切です。 例えば、アルミと樹脂の複合サッシでは、簡単に異種の材料を分離できるように構成したり、それぞれの素材が何であるかを分かるように明記しています。 また、ガラスには産業廃棄物広域認定制度を取得しているものもあります。

■ 3Rの推進

製造時に端材などの副産物が発生した場合は、そのまま原料として再利用したり、窓の仕上げの窓枠はサッシにあわせて精寸カットし、余計な残材の発生を抑制したりする取り組みを行っています。

■ 室内空気汚染を防止

○ 化学物質の使用を最小限にする

ホルムアルデヒドは素材としてそもそも放散するものとして「ホルムアルデヒド発散建築材料」が法律で整理されています。窓は「ホルムアルデヒド発散建築材料」に該当しませんが、メーカーによっては、放散量が少ないF☆☆☆☆であることを表示しています。 居室に面するように玄関ドアを使用し、また塗装仕様であった場合は、塗料にトルエンなどが溶剤として含まれる場合がありますので、確認しましょう。窓については、樹脂サッシは、プラスチックを柔らかくするためにフタル酸ジ-2-エチルへキシルといった可塑剤が含まれています。また木製サッシの場合は、塗装されていますので、ドアと同様の確認をすると良いでしょう。 その他、厚生労働省は「13物質 」について室内濃度指針値を定めています。これらの物質については、含有の有無を、SDSで確認するか、放散速度を測定している場合もありますので、メーカーに問い合わせて確認することができます。できるだけ使用していない、あるいは放散速度の小さいものを選びましょう 。

○ 換気性能により有害物質を排出する

建物に用いられる建材以外にも、生活の中で持ち込まれる家具や、防虫剤や殺虫剤などから発生する有害物質が室内空気汚染を引き起こすことがあります。こうした有害物質が室内に滞留しないように、窓を適切に計画して換気を行ないます。

■ 四季を楽しむ「窓」


■ 使いやすい機能

窓の断熱性能をさらに高めるために、カーテンやブラインドを取付けましょう。10%程度の省エネ効果が試算されています。
(出典:自立循環型住宅への設計ガイドライン/住宅・建築SDGs推進センター(IBECs))
日が落ちたら、カーテンやブラインドを閉めましょう。冬の太陽の熱はとても暖か、でも日が落ちるとぐっと気温が下がります。
そうなる前に、カーテンやブラインドを下ろして、積極的に保温しましょう。

○ 段差がない

サッシの下枠のレールをフラットにし、段差をなくすことで、車椅子でも移動しやすくしている製品があります。

○ 開けやすい

複層ガラスで大型の窓は重くなりますが、開けやすいように取手に工夫がされているものがあります。

○ 手をはさまない

勢い良く閉めた際に、窓に手をはさむ危険性があります。これを防ぐために勢い良く閉めた時に、閉まりきる前に障子が一旦閉まる機能があります。

○ 手入れがしやすい

すべり出し窓は室内にいても、回転して外側の窓も拭ける機能があります。

■ 防犯性能

○ 窓を破るのに時間がかかる機能

CPマークのついた製品は、防犯性が高いものとして認定されているものです。
侵入者がこじ破りなどのための行為を始めて5分以上たっても破れないものです。
ガラスやカギなどの工夫によりこの認定を取得している製品があります。

○ 通過できない大きさとする

40cm×25cmの長方形や、40cm×30cmの楕円形、直径35cmの円は通過が不可能とされています。
これらのサイズの窓を計画することで防犯性が高まります。

○ 面格子やシャッターを用いる

侵入できないように面格子やシャッターを用いることも有効です。シャッターは夏の暑さの対策として通風できるものもあります。

■ 遮音性能

防音に配慮した戸建て住宅では、一般的にJIS等級での目安としてT-1、T-2、T-3の性能の窓が使 用されます。例えばT-2等級ですと外部が80dB(デシベル)あった場合、内部では50dB以下(=静かな事務所程度)になるということになります。これはあくまで基準としての窓の遮音性能であり、実験室と実際の住宅では窓以外のすき間の有無や天井・壁・床など空間の条件が異なりますので、カタログなどに記載している窓の遮音性能値と、お住まいで実測する数値とは異なります。

(出典:一般社団法人日本サッシ協会)

【開口部付属部材】

■ 開口付属部材の種類と特徴

開口部に開口部付属部材を設置すると、夏は暑い日射を遮り、冬は暖かさを取り込み、室内の熱を逃がさない効果があります。

室内側
名称 概要
ブラインド ブラインドは、日除け、目隠しのために窓の室内側に取り付けるものです。素材には、金属や木、プラスチックなどが使われ、羽(スラッド)の角度や間隔、及びブラインド本体の開閉(昇降)によって日射の調整ができ、東西南北全方角に対応が可能です。
ブラインド内臓複層ガラス ブラインドを複層ガラスに内蔵したものです。ブラインドの素材はアルミです。ブラインドの日射調整機能とともに、複層ガラスの断熱性を有します。ブラインド同様、東西南北全方角の日射調整に対応が可能です。
障子 障子は、閉じてしまうと眺望が損なわれますが、雪見障子などにすると、上部だけ遮蔽し、下部で眺望を楽しむことができます。太陽高度が低い時の日射調整に適します。紙越しに入る光はやわらかく、心地よいものです。
カーテン カーテンには遮熱やUVカット等、様々な機能を備えた生地があり、目的に応じて使い分けることができます。
カーテン付き
付属部材
開口部のカーテン設置部分に、リターン(カーテンの左右端部を壁面に向けて直角に折り曲げること)とカーテンボックスを設置することで、断熱性能を高めることができます。
室外側
名称 概要
スクリーン スクリーンは、熱が室内に侵入する前に屋外で効果的に遮熱するものです。素材には、樹脂(主にポリエステル)繊維シート製が多く、日射を拡散しつつ透過させることができるため、やわらかな日差しに調整して取り込めます。東西面など、太陽高度が低い場合の日射調整に適します。
外付けブラインド 屋外に取り付けます。素材はアルミ製で、ブラインドの日射調整機能とともに、シャッターとしての視線・防犯配慮性を有します。日射調整はブラインド同様、全方位に対応可能。通風機能を有するため、「日射調整と通風を両立したい場合」や「視線・防犯配慮しつつ通風をしたい場合」で使用される場合が多いものです。
雨戸 雨戸は風雨・寒気・盗難を防ぐことを目的とした、窓などの開口部の外側に取り付けられる戸です。羽(スラッド)の角度による日射調整機能も有します。日射調整はブラインド同様、全方位に対応が可能です。
オーニング オーニングは、キャンバスをロール状に開閉し太陽光を自由にコントロールできるものです。素材は、テント生地が樹脂繊維シート(主にポリエステル)製が多く、日射調整は、テント生地部分が可動式のため、必要に応じて開閉することで行います。開口部に直接対面しないため眺望性が良く、南面など太陽高度が高い時の日射調整に有効です。
すだれ 室外側に取り付けます。素材は、金属や木、プラスチックがあります。日射調整機能は、他の部材に比べ劣るものの、安価で設置が容易です。東西面など、太陽高度が低い時の日射調整に適します。

■ 日射遮蔽性能と日射調整機能

開口部に日射調整部材を設置すると、夏は暑い日射を遮り、冬は暖かさを取り込むことができます。

○ 日射遮蔽性能

日射の遮蔽を示す指標に「日射侵入率」があります。日射侵入率は、炎天下に何も遮蔽するものがない場合に室内に侵入する日射を「1」として、どのくらい日射を遮ることができるか示す値です。この値が低いほど日射が侵入しないことを表します。夏には低いほうが良いですが、逆に冬の暖かさを取り込むことができませんので、地域や方位によってバランスを取ってください。日射侵入率に関しては、「自立循環型住宅ガイドライン/住宅・建築SDGs推進センター(IBECs)」が参考になります。

○ 日射調整性能

上記は日射をできるだけ入れない夏向きの性能です。日射調整機能は、夏には適切に日射を遮ることができ、冬には適切に取り入れることができる機能です。
例えば、ブラインドのフィンの角度が調節できたり、日射に応じて開閉の程度を調節できるようなものです。
従来から日本の住宅で取り入れられている「庇」は、夏と冬の太陽高度の違いを利用して、日射を季節ごとに調節できる優れた機能を持っています。
この庇と併せて日射調整部材を採用するとより効果的です。

○ 断熱性能

住宅の外皮の中で開口部は熱伝導率が高い部分になります。開口部から外部に侵入する冷熱を遮断すること、あるいは室内の熱が外部に逃げることを防ぐことは、省エネルギーに加え、室内の快適性を保つうえで重要になります。例えば、開口部のカーテン設置部分にリターンとカーテンボックスを設置するとより断熱性を高めることができます。

■ リサイクル材料・リサイクル可能材料

○ リサイクル材料を使う

リサイクル材料を使用した日射調整部材を選択すると、資源の循環利用に貢献できます。 例えば、アルミサッシの原料のアルミはリサイクルアルミを使用しています。
またオーニングに使用されるテント生地は再生PET樹脂を使用しているものもあります。

○ リサイクルを考慮した構造になっている

リサイクル材料を使用するほかに、部品を廃棄した後にリサイクルが可能な材料であることも資源を循環させるひとつの取り組みです。
リサイクル可能な材料をリサイクルさせるためには、リサイクルがしやすいように、素材ごとに分解・分離しやすい構造にしてあり、さらに、リサイクルができるしくみ「産業廃棄物広域認定制度」が整っていることも大切です。ガラスは認定を取得しているものもあります。

■ 3Rの推進

製造時に端材などの副産物が発生した場合、そのまま原料として再利用する、あるいは工場内で使用する梱包材は通い箱など複数回利用できるものにするなど、3Rを推進する取り組みもあります。

■ 室内空気汚染を防止

室内側に設置する、日射調整部材については、厚生労働生省が室内濃度指針値を定めた「13物質 」の使用を確認すると良いでしょう。
ホルムアルデヒドは素材としてそもそも放散するものとして「ホルムアルデヒド発散建築材料」が法律で整理されています。
日射調整部材は「ホルムアルデヒド発散建築材料」に該当しませんが、メーカーによっては、放散量が少ないF☆☆☆☆であることを表示しています。
また、カーテンはホルムアルデヒドが放散する可能性があります。「インテリアファブリックス性能評価協議会」ではホルムアルデヒドの自主基準を制定し、その性能を表示しています。
ブラインドイン複層ガラスのガスケットには、微量ですがフタル酸ジ-2-エチルへキシルといった可塑剤が含まれています。

【高機能ガラスフィルム】

■省エネルギー効果

断熱効果、遮熱効果があるものを選ぶと、窓の断熱性能や遮熱性能をより高めることができ、更なる省エネ効果が見込めます。

■耐候性

耐候性とは、建築材料等が太陽光・温度・湿度・雨等の屋外の自然環境に耐えうる性質のことを示します。日本産業規格JIS A 5759では、建築窓ガラス用フィルムの耐候性の性能が示されています。

■3Rの推進

梱包材料を極力使用しない梱包にしたり、梱包材料を可能な限り段ボールに統一してリサイクルが可能なようにするなど、3Rを推進する取り組みをしている製品があります。

■室内空気汚染を防止

室内側に設置する高機能ガラスフィルムについては、厚生労働生省が室内濃度指針値を定めた「13物質」を極力使用していないものや、施工材料について安全性を自社で確認した製品など、室内空気汚染防止に対する取り組みがあるものがあります。

■施工前に安全性や効果を確認

ガラスは部分的な温度差が生じることで、熱割れが発生する可能性があり、ガラスに物を貼り付けることでその可能性が高くなります。熱割れのリスクを事前に確認できるように、フィルムの施工前に熱割れ計算を利用しましょう。
また、断熱・遮熱性能があるものについては、フィルムの施工前にシミュレーション等により冷房/暖房負荷削減等の省エネ計算ができるものもありますので、活用すると良いでしょう。

■レジリエンスの向上

災害が発生した後に素早く回復するには、受ける被害を少なくしたり、事前に予防することが重要となります。
台風や地震等の災害時に割れたガラスが飛び散ることを防止する飛散防止効果がある高機能ガラスフィルムを利用することはレジリエンスの向上につながります。

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