環境共生住宅推奨部品データベース
家庭用ガスコージェネレーションシステム
ガスコージェネレーションシステムとは、ガスを使って電気と熱を取りだし、利用するシステムのことです。ガスで発電すると同時に、発電時に生まれた熱を給湯や暖房にも利用できます。燃料電池方式、ガスエンジン方式があります。
目次
1.家庭用ガスコージェネレーションシステムの使い方・暮らし方の工夫
居住者が、日常生活で取り組む上手な使い方、手入れ、使用上の注意点は下記の通りです。
(具体的な手入れや使用上の注意点は、機器メーカーの説明書やホームページ等を参照してください)
■ 学習機能を活用する
それぞれのご家庭の電気、給湯、お湯はりなどの使用状況を自ら学習して、最も省エネとなる時間に、自動的に発電を行う学習機能を搭載しています。 発電時に洗濯機を回したり、オーブン料理をしたりして使用しましょう。 一方、自動運転ではなかなかうまく利用できない場合は、手動発電運転も可能です。最近では、常時定格運転を行い、余った電気を売電することが可能な仕組み(余剰電力買取)を行っている事業者があります。詳しくは各社のHPを参照してください。
■ 太陽光発電と組み合わせる
太陽光発電システムと組み合わせることにより、家庭で発電量を増やすことができます。それにより、CO2の削減量や売電量を増やすことが可能です。
■ 定期点検をする
適切に定期点検を実施することで、安心して使い続けることができます。 各社で保守契約を用意しているので確認してください。
2.家庭用ガスコージェネレーションシステムを選ぶ視点
環境に配慮した家庭用ガスコージェネレーションシステムを選ぶ視点は下記の通りです。
■ 家庭用ガスコージェネレーションシステムのしくみ
家庭用ガスコージェネレーションシステムには様々な形式がありますが、発電部と、温められたお湯を蓄える貯湯部、必要な時にお湯を作るバックアップボイラから構成されます。
○ 燃料電池式
天然ガスから水素を取り出し、空気中の酸素と反応させて発電します。発電部から熱を回収し、給湯に利用します。「エネファーム」と呼ばれています。発電効率が高いのが特長です。
○ ガスエンジン式
ガスエンジンで発電機を回して電気をつくり、エンジンの冷却水と排気から熱を回収し、給湯や暖房に利用します。 沢山お湯を使う家庭や暖房期間の長い寒冷地の家庭では効率的です。
いずれの方式も既存住宅での設置も可能ですが、その場合、設置場所の確保と分電盤の取替え工事が必要になります。 詳しくは各社のHPを参照してください。
■ エネルギー効率の良さ
総合エネルギー効率、発電効率の高いものを選びます。 自宅で発電し、かつ排熱利用することで、効率的なエネルギーの運用が可能になります。
■ 騒音への配慮
ガスエンジン方式は、ガスエンジンユニット、排熱回収ユニットのバックアップボイラの騒音値ができるだけ低いものを選びます。
■ NOx の排出量が低い
ガスエンジン方式は、ガスの燃焼時に発生するNOx等の排出量の低減も大切な視点です。 ガスエンジンユニット、排熱回収ユニットのバックアップボイラのNOx 濃度またはNOx 濃度の低減方法を確認しましょう。
■ レジリエンスの向上
近年は、停電時でもガスが供給されており、発電中であれば運転が継続可能なシステムや、蓄電池を併設または内蔵して運転停止中でも自立起動が可能なシステムなど、停電時にも対応可能なシステムが出てきています。このようなシステムでは、停電時でも電気とお湯を使うことができます。また、断水時においては、貯湯量分のお湯(水)を利用することもできます。詳しくは各社のHPを参照してください。
ページTOPへ