環境共生住宅推奨部品データベース
雨水利用システム
限られた水資源の有効利用や渇水対策を考える方策として、最も身近でかつ清澄度の高い雨水を有効に利用し、上水の使用量を削減することができるのが雨水利用システムです。 また当該システムは、雨水をいったんタンク等で敷地内に貯留するため、雨水流出を抑制し、洪水等を防止する効果も期待できます。
目次
部品リスト1.雨水利用システムの使い方・暮らし方の工夫
居住者が、日常生活で取り組む上手な使い方、手入れ、使用上の注意点は下記の通りです。
(具体的な手入れや使用上の注意点は、機器メーカーの説明書やホームページ等を参照してください)
■ お手入れをする
屋根に降った雨水を雨水タンクに貯留して、使用用途の併せて消毒処理して使用する雨水利用システムは、定期的なメンテナンスが必要です。専門業者に依頼しましょう。 一方、雨どいから取水し、地上に設置された雨水タンクに雨水をためて使用するタイプのものは、タンク内の清掃を住んでいる方ができます。 タンク内の掃除や取水部のごみの除去をおこなって、良好な状況で雨水が利用できるようにしましょう。
■ 積極的に使用する
雨水貯留タンクの雨水をあまり使用せずに雨水をためたままだと腐ります。積極的に雨水を利用してあまり長時間溜めておかないようにしましょう。
2.雨水利用システムを選ぶ視点
環境に配慮した雨水利用システムを選ぶ視点は下記の通りです。
■ 節水
雨水利用システムで雨水を利用すると、上水使用量を削減することができます。水を大切にできます。雨水利用システムでは、トイレの洗浄水のほかに、散水、清掃、洗車などの用途に雨水を活用できます。トイレ洗浄水以外は誤飲を防ぐための対策が必要です。 節水量は、地域の降水量によって異なりますが、通常上水を利用していたものを雨水に代替しますので、上水使用量が削減でき、水を大切にできます 。
■ リサイクル材料・リサイクル可能材料
リサイクル材料を使用するほかに、部品を廃棄した後にリサイクルが可能な材料であることも資源を循環させるひとつの取り組みです。リサイクル可能な材料をリサイクルさせるためには、リサイクルがしやすいように、素材ごとに分解・分離しやすい構造にしてあり、さらに、リサイクルができるしくみ「産業廃棄物広域認定制度」が整っていることも大切です。