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屋上緑化システム

緑は様々な効果があります。樹木の緑陰は、気温の上昇を抑えますし、生物の営巣空間にもなります。また緑は人に安らぎを与えてくれるとも言われています。こうした緑を、地面だけでなく、建物の屋根や屋上にも設置しているのが屋上緑化です。屋上緑化は屋根を覆うため、防水層の保護や、屋根表面温度の上昇抑制などにも効果的です。

目次

※屋上緑化システムの掲載製品はありません。

1.屋上緑化システムの使い方・暮らし方の工夫

居住者が、日常生活で取り組む上手な使い方、手入れ、使用上の注意点は下記の通りです。
(具体的な手入れや使用上の注意点は、機器メーカーの説明書やホームページ等を参照してください)


屋上緑化システムについて、住んでいる方ができるちょっとひと手間

■ 緑のお手入れをする

観賞用の樹種や収穫のための果樹など、目的に応じて楽しめる屋上緑化です。緑は生き物です、枝が張り過ぎないように、あるいは食害を受けすぎないように、きちんと手入れをしましょう。


■ 排水マスなどの手入れを行う

緑は生き物です。また土も雨や風で動きやすいものです。排水ルートである排水マスに土や枯葉などがたまると、排水がうまく行かず、トラブルの原因になります。排水がきちんとされるように、定期的に確認してください。

2.屋上緑化システムを選ぶ視点

環境に配慮した屋上緑化システムを選ぶ視点は下記の通りです。


■ 緑化表面と非緑化表面の温度差

屋上を緑化することで、緑化面の表面温度は上昇が抑えられ、ヒートアイランド防止に役立ちます。屋上緑化システムの緑化表面と非緑化表面の温度を測定し、その温度差から、温度上昇の抑制効果を確認することができます。


■ 建物の耐久性向上に寄与

防水層や躯体は、緑化により直射日光や天空放射にさらされないため、1日および年間の温度の変動幅が小さくなります。 温度変化によるストレスが緩和され、建物の耐久性向上に寄与できます。 また、屋上緑化システムの防水層は、その上に緑化基盤が載ってきますので、点検や修理が困難になります。できるだけ耐久性能の高い防水層を選択することが求められます。一方で、薄層省管理型の緑化では、植栽後にある程度の改修が可能ですので、通常の屋根防水で期待されている程度の耐久性でも大丈夫でしょう。


■ 緑化の持続性

○ 緑化基盤が持続する

緑化基盤システムとは、躯体から上に施工される防水保護層や耐根層、保水層、排水層、フィルター層、土壌等を指します。これらのシステムが持続的に機能するための取り組みを確認して、システムを選択しましょう。 屋上緑化システムは、いきものを相手にしたシステムです。年を経ることで様々な状況の変化が起こります。年数を経ても、建物の防水保護性能が確保され、耐根機能を有し、余剰水排水機能や、保水機能、フィルター機能などを有し、緑が健全に持続できるための緑化基盤であることが大切です。

○ 土壌性能が持続する

緑化基盤システムのひとつでもありますが、特に土壌性能についても持続的に機能するための取り組みを確認して、システムを選択しましょう。 土壌は植栽を育てる最も大切なアイテムのひとつです。屋上という過酷な環境でも植物が持続的に成長できるような土壌の性能を有することが必要です。保肥性能、保水性能、排水性能が十分であることや、固層・液層・気層の三層の植栽に応じたバランスが長期的に維持されることなど、土壌機能の持続性があることが大切です。

■ リサイクル材料・リサイクル可能材料

リサイクル材料を使用するほかに、部品を廃棄した後にリサイクルが可能な材料であることも資源を循環させるひとつの取り組みです。リサイクル可能な材料をリサイクルさせるためには、リサイクルがしやすいように、素材ごとに分解・分離しやすい構造にしてあり、さらに、リサイクルができるしくみ「産業廃棄物広域認定制度」が整っていることも大切です。

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