ゼロからはじめる環境共生住宅
みんなでまちを共有しよう
質問 「風景」って何からできている?
答え:広辞苑によると「風景」は、「目に映る広い範囲のながめ」のことをさします。つまりあなたの目に入る広い範囲のながめの中にある要素すべてが、その風景を形作っているともいえます。あなたの家にたどり着くために「道」が必要なように、誰の家でもその『私的』な空間から『公的』な空間へつながる術や空間を持っています。それは道であったり、線路であったり、広場であったり、まちであったりします。
環境共生のまちづくりでは『私的』でもなく、『公的』でもない、みんなが共有しあえる「共的な空間」を核とした、住民主体のまちづくりを提案しています。まちの中に「豊かな共有空間」を増やしていくことで、まちなみ、ひいては風景の質を向上させようとする試みです。
やってみよう!どんな共有空間ができるかな?
○みんなの家の一部を「共有空間」に
- ○個々の住宅で保有すると膨大な負荷になるような空間や施設も、各宅地で少しずつ提供しあってシェアリングしたり、共有したりすること で、まちの中に実現することができます。
- ○たとえば同じ広さの住宅地を境界線で区切ってそれぞれが庭を持つよりも、みんなの庭として、各戸の庭を合わせてみるともっと大きな木や 豊かな緑地を育てることも可能になります。
- ○適度な距離感や、視線をずらすといった配慮を設計時に行うことで、個々の住宅のプライバシーも確保することができます。