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地球のたまご 『住宅のスケールを持ち、地元の木を使って建てられた社屋』

「地球のたまご」は、OMソーラー協会の本社社屋で、OMソーラーの集大成として、外気導入式パッシブソーラーの粋を集め、敷地全体で環境共生を志向した施設である。
ここから様々な技術が生まれていくように、との思いをこめて「地球のたまご」と名付けられている。
●事業者:OMソーラー(株) / 所在地:静岡県浜松市
●竣工:2004年
●設計:永田昌民+旧OM研究所 / 施工:須山建設(株)(建築・外構)
●構造・規模:木造2階建
●敷地面積:32,700.05㎡ / 延床面積:2,191.65㎡

北海道立北方建築総合研究所 『環境負荷低減技術に関する研究成果が積極的に取り入れられた研究施設』

旭川という地域の気候特性に配慮し、外断熱、LowEガラス、ライトシェルフ、アトリウムの日覆い、通風装置などの建築技術がバランスよく導入されている研究施設。設備面でも、パッシブ換気、雪と氷による冷房、シンプルな熱源装置など多様な工夫がみられ、それらの総合により優れた省エネルギー効果を発揮している。
●事業者:北海道立北方建築総合研究所 / 所在地:北海道旭川市
●竣工:2002年
●構造・規模:鉄骨造(一部RC造)4階建
●延床面積:8,356㎡

羽根木エコハウス 『地球と同居する家「エコハウス」で家一軒分のCO2排出削減効果を探る』

施主が常々考えていた、「人間は地球と他の生き物たちと一緒にこの地球で同居している。そのことを忘れていないか?」という仕事の中で使っている言葉を実現するもの、形として表した「エコハウス」。
太陽光発電などの要素技術だけではなく、建物の躯体性能そのものも環境に配慮してつくられている。
●事業者:個人 / 所在地:東京都世田谷区
●竣工:2000年
●設計:郡山芳斉設計工房 / 施工:(株)近藤工務店
●構造・規模:木造2階建
●延床面積:179㎡

内田邸 『エネルギーシステムを極力シンプルにしながら厳しい冬も楽しく暮らす住まい』

岩手県北西部に位置する滝沢村は、冬の寒さは厳しいが降雪はそれほど多くなく、晴れた日は多い。また、非常に森林資源に恵まれた地域である。そんな立地特性を生かし、住まいづくりに反映させ厳しい冬も楽しく過ごせる住まい。
●事業者:個人 / 所在地:岩手県滝沢村
●設計:若葉デザイン一級建築士事務所 / 施工:(有)杢創舎
●構造・規模:木造2階建
●延床面積:130㎡

錦が丘の家 『里山の庭をもつ住まい』

天皇の誕生を祝い、紅葉と桜が植樹されたことから命名された「錦が丘」という雅な町名がつけられた街で環境共生ライフスタイルを楽しむ住まい。
土地を購入後、1年かけて土地をじっくり観察し、日が指してくる方向、周囲の緑の位置、季節の風の流れなどを把握したうえでプランニングされた住まい。
●事業者:個人 / 所在地:神奈川県横浜市
●竣工:1999年
●構造・規模:木造2階建

高尾の家 『DIYでつくる環境共生住宅』

築35年の住宅をDIYで環境共生住宅に改修し、もう35年住むことをめざした例。
外断熱、耐久性向上、自然素材の活用、緑豊かな庭の活用、太陽熱利用などさまざまな工夫が凝らされているだけでなく、その中で楽しく暮らすことを実現している。
●環境共生要素技術:[省エネ][省資源][親和性][健康快適]
●事業者:個人 / 所在地:東京都八王子市
●竣工(改修):2003年
●設計:石崎竜一
●構造・規模:木造平屋建

庄戸の家 『自然エネルギー共生住宅』

建て替えを契機に太陽エネルギーを最大限活用できるように工夫された個人住宅。
住まい手の強い思いが、太陽エネルギーやビオトープなど形となって現れた住宅に住むことで、ライフスタイルも大きく変わった。
●事業者:個人 / 所在地:神奈川県横浜市
●竣工2000年
●設計:(有)コーク
●構造・規模:木造2階建
●敷地面積:259.13㎡ / 延床面積:129.04㎡

深沢環境共生住宅 『公営住宅団地における環境共生住宅型建て替え』

築後40年を経過した木造平屋建ての都営住宅を、世田谷区営住宅として建て替えた環境共生集合住宅。
永年にわたり居住者が育てた緑豊かな自然環境とコミュニティを、将来にわたって引き継ぎ育てることが周辺に波及できるような住まい・まちづくりが行われた。
●環境共生要素技術:[省エネ][省資源][親和性][健康快適]
●事業者:世田谷区 / 所在地:東京都世田谷区
●設計者: 世田谷区、市浦都市開発・岩村アトリエ共同企業体
●竣工年:1997年
●構造: 地上5階建RCラーメン構造(1号棟)、地上3階建RC壁式構造(2・3・4号棟)、地上4階建RC壁式構造(5号棟)
●敷地面積: 7,388.08㎡  / 延床面積: 6,200.47㎡

エコヴィレッジ鶴川きのかの家 『コーポラティブ方式による環境共生集合住宅』

「エコヴィレッジ鶴川 きのかの家」は、エコと健康をテーマに入居希望者を募集し、建設された30戸のコーポラティブハウス。
RC造逆梁工法で間取りの自由性を確保し、外断熱と複層ガラスで高断熱を実現、太陽熱給湯を半数の住戸が採用、屋上の大部分を菜園として利用、内装はムクの木材を中心に化学物質を含まない建材を使用、合板は不使用、大部分の住戸で電磁波対策採用、カーシェアリングも実施している。
●事業者:エコビレッジ鶴川建設組合 / 所在地:東京都町田市
●コーディネート:(株)アンビエックス
●設計:(株)アンビエックス他6事務所
●竣工:2006年12月
●構造・規模:RC造3階建 2棟
●敷地面積:2,500㎡  / 延床面積:1,996㎡

くりもとミレニアムシティ 『ミレニアムシティが目指すネットワーク都市の第1号』

ミレニアムシティとは、「自分たちが望む街や環境を、自分たちの手でつくる都市」のことで、ここは都市と農地と森林を融合させるという、ミレニアムシティの主要なコンセプトを具体化し、ネットワーク都市の先駆けとしてつくられた。
施設は、落葉高木―温室-COYA(小屋)の3層構造となっており、省エネルギー建築を実現している。
落葉高木は日照の調整装置となり、夏は木陰、冬は陽だまりを作る。ガラスの温室は雨風を防ぐ役割を持ち、COYAはプライバシーと小さいがゆえに少ないエネルギーで温かさを保つ。
●事業者:NPO法人ミレニアムシティ / 所在地:千葉県香取郡栗本町
●竣工:2003年
●構造・規模:農業用温室内に木造2階建 32棟
●敷地面積:第1期分500坪(全体:1500坪)

再生エコハウス 『既存住宅(RC造)の改修による環境共生住宅』

「資源の有効利用と廃棄物の削減」「省エネルギーと熱環境の改善」「自然環境との親和」という3つのテーマを追求しつつ、節度ある快適性をできるだけ小さい環境負荷で実現するのを目標とした既存住宅(RC造)の改修により誕生した環境共生住宅。
●環境共生要素技術:[省エネ][省資源][親和性][健康快適]
●事業者:個人 / 所在地:奈良県奈良市
●竣工(改修):1999年
●設計:濱恵介・菅家克子+菅家正王
●施工(建築):三陽設計工務
●構造・規模:RC造2階建
●敷地面積:300㎡ / 延床面積143㎡

パークハウス吉祥寺OIKOS 『最新の環境共生技術と住まい方・デザイン・機能の融合』

三菱地所グループの住宅事業における環境・デザインに関する研究を進める(株)メックeco ライフとの共同企画によって生まれたエコマンションで、国
土交通省の「住宅・建築物 省CO2 モデル事業」にも採択された全9戸の小規模な集合住宅。
最新の環境共生住宅として多くの環境共生技術を採用するほか、住まい方やデザイン・機能面においても独自のコンセプトを打ち出した事例。
●販売:三菱地所レジデンス(株) / 事業企画:(株)メックeco ライフ
●所在地:東京都武蔵野市
●竣工:2010 年
●設計:(株)飯田善彦建築工房・三菱地所ホーム(株) / 施工:前田建設工業(株)
●構造・規模:RC造4階建
●敷地面積:361.29㎡ / 延床面積:703.24㎡

東京ガス港北NTビル 『ライフサイクル省エネルギーオフィス』

単に日々消費するエネルギー量を減らすことが「省エネルギー」なのではなく、建物全体のライフサイクルで考え、建設や廃棄にかかる膨大なエネルギーを抑制していくことも重要な課題である。
東京ガス港北NTビルは、これらの問題を考慮し、環境に与える影響が少なく、長い期間、快適に使えるオフィス、「ライフサイクル省エネルギーオフィス」として創られた。
●事業者:東京ガス都市開発(株) / 所在地:神奈川県横浜市
●竣工:1996年
●設計:(株)日建設計
●構造・規模:2階〜4階オフィス部分=S造、1階〜4階東西コア=SRC造、エコロジカルコア部分=木造 4階建
●敷地面積:2,498.84㎡ / 延床面積:5,645.13㎡

越谷レイクタウン「美環の杜」 『人、街、自然をつなぐ環境未来街区』

越谷レイクタウンの戸建住宅街区の名称「美環の杜」の「美環」は、環境共生を表わす「環」、パッシブを表わす「輪」、コミュニティを表わす「和」の3つの柱を示しており、越谷らしい、本来の越谷を取り戻す街をつくるという願いが込められている。この大和ハウスのプロジェクトは、『平成20年度 街区まるごとCO2 20%削減事業』に採択されたほか「第18回地球環境大賞」において「大賞」を受賞。
●事業者:大和ハウス工業(株) / 所在地:埼玉県越谷市

エコハウス三鷹 『省エネルギーモデルハウス』

建築構造による省エネルギーを提案するために、環境共生型2世代住宅として、2タイプの建築構造が提案された住宅展示場のモデルハウス。
A棟は高気密・高断熱住宅、B棟はパッシブソーラーハウスとして建てられ、その間をアトリウムがつないでいる。
※現在は解体されている。
●事業者:東京電力(株) / 所在地:東京都三鷹市
●竣工:1995年
●設計:(株)綜建築研究所+(株)綜デザイン研究所

山梨県環境科学研究所 『環境首都/山梨の実現を支援する研究施設』

山梨県が提唱する「環境首都/山梨」の実現を支援するために、富士北麓に「自然と人の共生」をテーマとして「研究」「教育」「情報」「交流」の4つの機能を持つ研究所として設立された施設。
冬季-10℃以下となる厳しい環境条件のなかで「環境共生建築を実現すること」が求められ、寒冷地での大量の実験用外気が必要とされる点などを重点項目として計画された環境共生型研究所。
●事業者:山梨県 / 所在地:山梨県富士吉田市
●竣工:1997年
●設計:山梨県総務部営業課 (株)日建設計
●規模:(本館)地上3階地下1階建  (研究棟)地上2階地下1階建
●敷地面積:30ha
●延床面積:6,396,292㎡ (本 館)2,501㎡ (研究棟)3,429㎡

長池ネイチャーセンター(現 長池公園自然館) 『里山をテーマとする長池公園の拠点施設』

長池ネイチャーセンターは、自然保全型の公園「長池公園」の管理施設であり、自然や里山の体験学習のために、八王子市が建設した施設。
建築の大部分は木でつくられ、パッシブソーラーシステムによる換気暖房、屋上緑化、太陽電池による発電、風車で揚水する雨水利用など、様々な方法で自然エネルギー利用が行われている。
設計では、シェルター(殻=建物)とその中のインナークライメイト(内部気候=室内環境)に配慮し、「気候」と「架構」というテーマに基づく設計がなされている。
●事業者:八王子市 / 所在地:東京都八王子市
●竣工:2001年
●設計:都市基盤整備公団+野沢正光建築工房 / 施工:八王子市住宅建設共同組合
●構造・規模:木造(一部RC造・鉄骨造)2階建
●敷地面積:197,270.32㎡ / 延床面積:1,313.29㎡

M邸 『都心に建つ大正時代の古住宅の環境共生住宅に再生』

高密度市街地に建つ大正時代の古住宅を、その伝統的なデザインがもつパッシブ性に着目し、耐震、断熱・気密性を加えることにより日本型のパッシブ住宅への再生を試みた住宅。冬はコタツがある程度の暖房で家全体を14℃以下にせず、夏も冷房を最小限にすることを実現。庭は蛍の生息するビオトープにし、離れの事務所棟の屋根緑化、ガレージ屋根の太陽光発電設置、ガレージの透水性舗装、池及びタンクへの雨水貯溜などの環境共生住宅仕様が採用されている。
●環境共生要素技術:[省エネ][省資源][親和性][健康快適]
●事業者:個人 / 所在地:東京都新宿区
●竣工:1994年
●延床面積:113.59㎡

東松原の家 『そこに住まう気持ちよさ、暮らし方を大切にする』

都心寄りの住宅密集地の中で積極的にエコ設備・仕様を採用した住宅。北側隣地への日影規制等、都市部共通の悪条件下なりに、一般的に入手可能な太陽光発電、風力発電等の既成のエコ設備を導入。こうした設備と日常の暮らしとの結びつきやバランスを見極めることで、設備だけに依存することなく、建築的手法・デザイン・素材・使い勝手の積み上げによる環境と共生する豊かな生活の実現をめざしている。
●事業者:個人 / 所在地:東京都世田谷区
●竣工:2000年
●延床面積:160.5㎡+地下部分18.74㎡

ニセコ生活の家 『自主運営の福祉型コーポラティブ住宅』

敷地はニセコ町有島の小高い丘上にあり、建物は敷地を囲む3つの名山(羊蹄山、昆布岳、アンヌブリ)と南北への4つの軸線に向かつて建てられている。3タイプの屋根勾配を持つ建物群は、少しずつ向きを変えながら、円弧の平面をもつ3つの雁木を介してつながっている。環境共生配慮事項として、扇型プランによる日射取得の効率化、パッシブ換気、床下暖房等が採用されている。
●事業者:ニセコ生活の家 / 所在地:北海道虻田郡ニセコ町
●竣工:1998年
●設計:柳田石塚建築計画事務所
●構造:木造
●敷地面積:3,694㎡ / 延床面積:全体716㎡(生活寮234㎡)

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