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kkj 特集~緑と共に暮らす

緑と共に暮らす

質問:緑のカーテンによく使われる植物のうち、実がならない植物はどれでしょうか?

答え:アサガオ

アサガオは「ヒルガオ科」の植物で、きれいな花で目を楽しませてくれますが、実はなりません。ニガウリ(ゴーヤ)、キュウリ、ヘチマはみんな「ウリ科」の植物で、黄色い花が咲いた後に実をつけます。でもみんな同じ一年草で、花期が終われば枯れてしまい、次の年にはまた改めて植える必要があります。こういった植物を「一年草」といいます。
緑のカーテンでは一年草を用いることが多いのですが、その理由は夏はあってほしい日よけも、冬は部屋の中に日ざしを取り込めるように自然と枯れてなくなる特性が適しているためです。

やってみよう!緑をもっと暮らしの中へ

緑のカーテンを育ててみよう

1.植物を選ぶ

夏野菜の苗は3月後半から6月くらいになると、園芸店で販売されはじめます。小さな苗から窓を覆う大きさまで成長させるには1~2ヶ月かかるので、余裕を持って準備に取りかかりましょう。
※緑のカーテンの準備が間に合わなかった人は、こちらを参考にすだれ等を活用して涼しく過ごしましょう。 涼しく過ごす夏の工夫

ニガウリ
ウリ科1年草
キュウリ
ウリ科1年草
ヘチマ
ウリ科1年草
アサガオ
ヒルガオ科1年草

ウリ科の特徴は、ツル性で巻ヒゲがあること。この巻ヒゲを使って近くの植物に巻き付き、できるだけ上へ上へと伸びて、他の植物に被いかぶさり、一番多く太陽の光を浴びようとします。

2.植える

3.管理(整枝・誘引・水やり)

4.収穫

5.後始末

実りを楽しもう

緑のカーテンで育てた野菜から実が採れたら、せひ食卓で味わってみてください。暑い地方では、ウリ科の植物を夏場の貴重な野菜として、昔からよく食してきました。なぜなら体を冷やす成分と暑さで奪われるビタミンCが多く含まれているから、特にニガウリは約半本分で1日に必要なビタミンC摂取量50ミリグラムを採ることができます。
また食す以外の楽しみもあります。自分の家で咲いたアサガオを使った絵はがきを作って、季節の便りを親しい人に送ってみては?

食べる・キュウリのピクルス

材料:キュウリ5本、付け汁(酢カップ1,水カップ2,さとう大さじ2~4,塩小さじ1,赤唐辛子3本、ローリエ2枚、黒粒コショウ少々、ディルお好みで少々)
作り方:
1.キュウリを半分の長さに切り、縦に割ります。
2.ホーロー鍋にキュウリを並べて、付け汁を入れ、一度煮立てます。
3.広口のガラスビンに移し、熱が取れてからふたをして保存します。作ってすぐに食べられます。

遊ぶ・アサガオのたたき染め

材料:画用紙、アサガオの花、木槌
作り方:
1.午前10時頃、花が開ききったら柄から切り取ります。
2.花の筒をハサミで切り取り、画用紙の上に花を逆さまにおきます。
3.画用紙を半分に折って、上から木槌で軽くたたきます。
4.画用紙を開くと、花の汁が画用紙について、きれいなたたき染めのできあがりです。
5.はがき大の大きさに切って、文を入れれば、暑中見舞いにも使えます。

参考書籍:そだててあそぼうシリーズ51・ニガウリ(コーヤー)の絵本/ふじえだくにみつ編、同シリーズ34・あさがおの絵本/わたなべよしたか編、同シリーズ22・ヘチマの絵本/ほりやすお編、同シリーズ11・キュウリの絵本/いなやまみつお編(すべて農文協発行)

もうひと工夫!暮らしからはじめる森づくり

木の文化を見直そう

循環型のものづくり

生産から製作、販売、使用、再利用もしくは再資源化、廃棄、そして生産と、一連の行程が環を描いて、一番最初に戻っていくことが重要です。森林分野では認証制度があり、SGEC(「緑の循環」認証会議、日本独自の認証制度)、FSC(森林管理協議会)やPEFCなどの国際認証を活用し、その木材は持続可能な森林経営により生産されたもの」が確認することもできます。
現在約2割のシェアしかない国産材を積極的に活用し、森林育成につなげていこうとするハウスメーカーもあります。例えば、kkj会員である住友林業は、住宅供給と山林経営、2つの事業を有していることから、建材への積極的な活用の他に、技術開発によって強度を増した構造用集成材や、耐力面材の開発、商品化も行っています

森や山へ出かけてみよう

森林・里山を観光資源に

余暇を利用して山村に滞在し、下刈や間伐、炭焼き、きのこや山菜の収穫などの林業体験や、里山に滞在しての田植え、草取り、稲刈りなどの農業体験に参加したり、紙漉や木室素材による伝統工芸品の体験を行うグリーンツーリズムが各地で展開されています。
町と山、農村部の交流は、町の住民にしては健康でゆとりのある生活を、そして山村、森林、林業に対する理解を深める機会となります。反対に山、農村部の人たちにとっては、生産物の販売収入や宿泊施設、販売施設への雇用などといった就業機会にもつながります。
お互いがお互いの暮らしを理解しあうことは、生産者と消費者をつなげることにもなります。

川上~川下まで、人と物をつなげるネットワーク

「近くの山の木で家を造る運動」とは、全国各地で地場産材を使って家を建てたい人と設計者、大工・職人、材木屋、製材所、山の林業家をつなぐ為の運動です。全国140以上の会がネットワークを組み、活動を展開しています。

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