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環境共生住宅推奨部品データベース

屋根材

屋根材は、住宅を覆い雨風から守ってくれる大切な部品です。太陽の直射日光をあび、過酷な状況にあるので、丈夫であることが求められます。
また雨漏りをしないことも基本です。雨漏りをしないためには、表面を覆う表面材である屋根材の性能と共に、下地材の防水材との相性も大切です。

目次

※屋根材の掲載製品はありません。

1. 屋根材の使い方・暮らし方の工夫

居住者が、日常生活で取り組む上手な使い方、手入れ、使用上の注意点は下記の通りです。
(具体的な手入れや使用上の注意点は、機器メーカーの説明書やホームページ等を参照してください)


■ メンテナンスを依頼する

屋根材の耐久性は、スレート系が30~50年、セメント系が30~40年、ガルバリウム鋼板が40年、銅板が50~60年、釉薬瓦が60年と言われています。 また、屋根材は、美装目的で塗装を行うことがあります。瓦や銅版はこうした塗装も必要ありませんが、スレート系で10~15年に1回、セメント系で15~20年に1回程度です。屋根の上での工事ですので、専門の業者に依頼してください。

■ 雨どいのそうじをする

屋根材は、特に日常的に手入れをする場所ではありません。ただ、雨どいは詰まると雨水が流れ出しますので、定期的に落ち葉などを取り除きましょう。

■ 不要になったらリサイクルへ回す

葺き替えなどで不要になった屋根材は、素材によってはリサイクルが可能です。瓦のリサイクルに取り組んでいる業者もいますので、不要になったら、リサイクルできるかどうかをメーカーに相談してください。

屋根材には様々な種類があります。屋根材の例はこちらから

2. 屋根材を選ぶ視点

環境に配慮した屋根材を選ぶ視点は下記の通りです。


■ メンテナンスが容易

屋根材に部分的に不具合が生じた場合に、取り替えられるよう、部品の寸法がモジュール化され必要な部分のみの交換が可能であったり、また取り付け方法が工夫され、取り替えが容易であるなど、部分的な補修が容易なものがあります。こうした製品を選ぶと、部分的な補修をしながら長く使うことができます。

■ 耐久性が高い

屋根材に求められる性能は、雨漏りをしないことです。これは、防水材と一体となった性能と考えます。 勾配屋根で一般的に使用される改質アスファルトルーフィングは、その耐用年数が20~30年と言われています。その時期に、メンテナンスが発生しますので、屋根材を取り除いての防水材のやり変えとなります。 屋根材の耐用年数は、スレート系で30~50年、金属のガルバリウム鋼板で40年、釉薬瓦は半永久的となっており、防水材が先にだめになる計算です。屋根材の耐用年数にあわせて、防水材を選択することも大切です。近年、約60年の耐用年数を持つ、グレードの高い防水材も出てきています。

■ リサイクル材料・リサイクル可能材料

リサイクル材料を使用するほかに、部品を廃棄した後にリサイクルが可能な材料であることも資源を循環させるひとつの取り組みです。リサイクル可能な材料をリサイクルさせるためには、リサイクルがしやすいように、素材ごとに分解・分離しやすい構造にしてあり、さらに、リサイクルができるしくみ「産業廃棄物広域認定制度」が整っていることも大切です。 例えば、現場で発生した端材も回収して再度屋根材にしたり、廃材を粉砕して防水材に再利用したりする取組みがあります。

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