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環境共生住宅 関連情報

住宅部品環境大綱

平成14年3月29日 決定
財団法人 ベターリビング
社団法人 リビングアメニティ協会
環境共生住宅推進協議会


21世紀を迎えた我々は今、地球温暖化に代表されるような、地球や人類そのものの生存に係わる地球環境問題に直面している。このような状況を招くに至った経緯と現状に鑑み、我々は今後目指すべき「持続可能な循環型社会」の具体像を描き、その構築に向けてあらゆる努力を傾注しなければならない。
その際、エネルギー・資源の有効利用と生活環境の改善に関しては、建設業界、なかでも住宅の性能や居住者のライフスタイルに深い係わりを持つ住宅産業分野が担う役割は極めて大きい。そして、住宅部品は住宅産業の中核を構成するものの一つであり、しかもその範囲は住宅本体の部材、機器、システムから外構関連に至るものまで、極めて多岐にわたる。従って、住宅部品個々の性能はもとより、その組み立て方や使い方によって、住まいやまち全体がもたらす環境負荷の低減や、生活アメニティの向上に大きく寄与することができる。
以上のような基本認識に基づき、住宅部品の開発、製造、評価等に係わる我々3団体は、それぞれの立場や役割に応じて、さらに環境に配慮した住宅部品の開発・普及に努めることを宣言し、関連するあらゆる行動の規範として、この大綱を策定する。

1.住宅部品のライフサイクルを通じた環境への取り組み

住宅部品を企画・開発する際、原材料調達から製造・流通、建築設計、施工、使用・維持、更新、廃棄・再利用に至る住宅部品の全ライフサイクルを視野に入れ、それぞれの段階について環境負荷の低減と環境性能の強化・拡充を図るとともに、関連する政策への対応や自主行動の積極的な展開に努める。

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2.住宅部品の環境に配慮した企画・開発(環境配慮デザイン)の強化

1)環境負荷低減への取り組み

住宅部品の全ライフサイクルを通じて資源・エネルギーの投入量を削減するとともに、地球環境問題に関与する原因物質の発生抑制、廃棄物の削減、地域環境の汚染防止等に積極的に取り組むことにより、総合的な環境負荷の低減を図る。

2)住宅部品の環境性能の強化・拡充への取り組み

住宅部品に求められる、使いやすさ、手触りのよさ、快適な温熱・空気・光環境、周辺環境との調和などといった、住宅内外の生活アメニティの向上に資する機能・性能(環境性能)の強化・拡充に努める。

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3.住宅部品に関する環境に配慮した企業・団体行動(環境マネジメント)の推進

1)政策への対応

住宅部品に関して法令等に規定されている環境配慮の基準値等を遵守するだけではなく、助成制度、認定制度、ラベリング制度等によって誘導されているより高度な環境配慮水準の達成をめざす。

2)自主行動

関連する行政機関、学会、企業、団体との連携・協力体制を強化し、以下のような環境に配慮した住宅部品の開発、製造・流通、評価等に関する各種自主行動を積極的に推進する。
各団体の環境行動計画の策定等・住宅部品の環境性能評価手法の開発及び環境性能に関する情報公開・エンドユーザー、設計者、建築技術者、リサイクル・廃棄関連事業者等に向けた、環境に配慮した住宅部品の普及・啓発活動及び情報提供の実施等

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用語の定義
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