環境共生住宅とは
環境共生住宅を支える3つのテーマ
『地球環境にやさしい家づくり』ロー・インパクト
私たちの家は、建てる時も、「住まい」として機能している時も、常に地球の限られた資源やエネルギーを消費し、最後には廃棄しています。
地球環境の質をより良いものにしていくために、ひとり一人が、建物自体のライフサイクルを見据えて、環境に負荷をかけない「住まい」づくりに取り組む努力が求められているのです。
地球に「住まう」一員として、資源やエネルギーを有効に、いつまでも使い続けていくための方法を考えてみましょう。
『周辺環境と親しむ住まい方』 ハイ・コンタクト
市街地であっても田園地帯であっても、そこには必ず植物や動物などの生き物がいて、自然の循環のしくみがあり、人が受け継いできた歴史や文化があります。
そうした周辺環境を切り離し、閉鎖的な人工環境をつくるのではなく、 その土地のもつ特性を理解し、住まいの「内」と「外」をうまく共生させていくことが、本当の意味での「住まい」づくりへとつながります。
また、地域全体を「住まい」と捉え、「住まい」を共有する近所の人々とのつながり方を育てていくことも、ハイ・コンタクトな「住まい」方の課題です。
『健康で快適な住まい』 ヘルス&アメニティ
住む人にとって魅力的な空間であり、快適に過ごせる場所であること。
その条件はライフスタイルや考え方により様々ですが、「住まい」が毎日の生活の基盤であり、安らぎの場所である限り、健康で快適な場所であってほしいことに変わりありません。
乳幼児から高齢者まで、誰もが健康で快適な生活をおくれること。
室内のバリアフリー化に加え、温熱環境や室内空気質など、目に見えない環境が与える影響にも配慮すること。
家の建て方だけでなく、住まい方にもひと工夫が必要です。
三つの輪が重なりあって「環境共生住宅」はできています
「地球環境にやさしい」「周辺環境と親しむ」「健康で快適であること」という3つの考え方が、環境共生住宅の基本となるものです。
これらは一つひとつも重要ですが、3つが重なりあい、調和していくことが、もっとも大切なことです。
快適性ばかりを重視したり、環境に配慮しすぎたあまり、快適性が損なわれたりしては意味がありません。
私たちが住まう環境全体が、より良いものになるために、「環境共生住宅」という考え方があるのです。